仕事をする上で、とても大切なこととして、「報告、連絡、相談」(ほう・れん・そう)という言葉があります。
同じ仕事をチームワークで仕事をするときや会社を超えて(発注側、受注側、元請、下請けなど)仕事をするときは、特に注意をしたいことであります。
自分の力で、業務の全てをこなすことができる場合は、自分の中で完結しているので大きなトラブルになりにくいですが、複数人で仕事をする場合は、作業分担をしていることもあり、仕事を完結させることはとても難しいことであります。
そういったときに必要なのが意思の疎通。
マンネリ化してしまうと気がつかないうちに 「何も言わなくてもわかっているだろう」 「言ったつもりになっていて実際は言っていなかった。でもきっとやってくれているだろう。」 ということに陥ってしまいます。
その結果、意思疎通は思うほど出来ていなく、仕事の歯車はくるってしまいがちで、進んでいるようでも滞ってしまっているのが事実であります。
分業した仕事、作業を第三者へ依頼した仕事というのは、なかなか思うようには動きません。そもそもが、同じ視点、同じ頭脳で動いているわけではないので、自分の思い通りにはいかないのです。
設計の仕事は日々膨大な仕事量をこなし、そして現在進行形で仕事に追われています。
自分のためにも、相手のためにも、直前になってからの行動や報告は、多大なロス、後々の損出ともなるので、気をつけたいところのひとつであります。
他人を振りまわすだけの技術者にならないよう注意することは、「信頼を得ること、相手を動かすこと」にもつながり、その結果、他人からも頼りにされる技術者へなることができるのですから。
【これから、仕事をはじめる若手技術者へ】
仕事は、いろんな人が絡んで、協力しあって、はじめて事が進みます。
そして、もちつ、もたれつの関係も生まれます。
(「やってもらいっぱなし」は、最終的には相手方から見放されてしまいますので注意です。)
相手があってこその仕事でもあります。ものごとを動かすための手順もあります。
意思疎通については、発注側、受注側、元請、下請け関係なく、お互いが気をつけるべきことであります。
人を動かすことは、「強引さだけでは動いてくれない、控えめでも逆に動いてくれない、ほどよいころあいがある」 のが事実で、とても難しいことです。
経験的には、仕事がうまくいっている状況をみると、お互いの意思疎通ができていることが言えます。
「ほう・れん・そう」 これが、お互いが気持よく仕事できるためのポイントです。