2011年7月23日土曜日

造園講演会が行われました。

(財)日本造園修景協会栃木支部の講演行事といたしまして、 造園講演会が、7/23(土)15:00より宇都宮市のホテル丸冶にて (財)日本造園修景協会の杉尾会長を講師にお招きし、「フランス庭園文化と日本の造園修景について」ご講演をいただきました。

杉尾会長による講演会 (宇都宮市ホテル丸冶にて)
ヨーロッパの庭園文化やその手法のことから、日本の造園文化に関する内容までの考え方や歴史を踏まえた大変貴重なお話でありました。

写真や絵をつかった解説はとてもわかりやすくてよかったです。


往時の考え方やディテールについては、現在の空間デザインや公園を形づくっていくにあたり、ヒントになることが多く、またそれを念頭におきながら新たなデザインや試みをしていくことが、空間デザインや造園設計、造園施工をする技術者に必要なことであります。

外構、空間設計、公園設計などでは、なんとなく形づくっているだけではなく、これらの造園手法、景観手法を念頭におきながら形をつくりあげていくのが、一般の土木設計とは異なるところです。

ですから、会長直々の貴重な講演をいただいたことで、協会員ほか、専門で設計をしている技術者の方々にとっても非常に勉強になったことかと思います。

この場をお借りいたしまして、講演いただきました杉尾会長ならびに、関係者の皆さまへお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

2011年7月20日水曜日

設計の分担作業で陥りがちなこと

建築・土木・造園についてや、電気・給水・排水の計画や設計においては、それぞれ専門としている技術者へ図面作成や計算などを依頼することがあります。

おのおのの技術者が、自分の専門としている分野について最善のプランを作成してくるのですが、それを重ね合わせた時には、おのおのの構造物が干渉してしまうことが多々あります。

抜けているものは、トータルなプランニング、調整をすることであります。
これらをまとめるには、おのおのの技術分野の特性を把握しておくことも必要です。

よくある失敗例

① 電気や給水の埋設管が同一埋設位置になってしまっている。深さも同じなので、干渉してしまう。
⇒ 埋設位置のとりきめ、並びをどうするかを決める必要があります。

② 単体同士の建物や構造物を設計しているが、平面図上にプロットしたときにお互いが干渉してしまう、高さのとりあい、おさまりが良くない。
⇒ 構造物の詳細な配置計画、構造物の大きさや基礎の大きさを考慮し、平面的な配置する位置や立体的には設置する高さを調整する必要があります。詳細な造成・配置計画をしていく必要があります。


③ 植栽計画をした際に、地表に見える構造物のみしか考慮せず、地下の配線や基礎構造物に根が干渉してしまうことが起こる。
⇒ 場合によっては、上記地下構造物を移動する。植栽の位置を差し支えない範囲で移動することが必要です。

④ 平面計画と構造詳細図の図化作業を分担した結果、 平面図上の割付と構造詳細図が一致しない。
⇒ 一度、詳細図を平面図上に重ね合わせ形が一致するか、他の構造物へ干渉しないかを見る必要があります。
特殊な構造物以外であれば、構造一般図、構造標準図があれば十分ですが、特殊なものや込入った構造物を設置する際には注意が必要です。場合によっては特記仕様書を作成し、施工側へ考え方を伝えることもします。

上記について、なるべく作業の手戻りにならないようにするには、段取りが重要になることがいえます。単体の設計で任せておけば完結するものであれば問題はありませんが、面的整備の設計はいろんな要素が入り込みます。
標準図の貼りあわせで済む小規模なものもありますが、大規模なものではそうはいかないものもありますので、注意しなくてはなりません。

作業を分担したら、それらをまとめて調整する作業を加えることで、現場での不具合は完全には無くならないにしろ、多少なり減らすことは可能です。

実際に、図面と現場の形が異なることはよくありますが、図面には上記のことをきちんと整理した上で指示を明確にすることが必要です。それをもとに、現場の施工にて対応ができれば、きっときれいなものができることかと思います。

2011年7月19日火曜日

造園講演会開催のお知らせ

(財)日本造園修景協会栃木県支部では、H23.7.23(土)に同協会の会長:杉尾伸太郎氏をお招きいたしまして、造園講演会を行います。



受付をしておりますので、協会会員の方は事務局(景観プランニング 028-650-3030)まで連絡ください。

2011年7月14日木曜日

第47回 栃木県建設展 (7/13~7/15)

毎年、今の時期に栃木県内の建設業界の新製品や設計成果などを展示される「栃木県建設展」が7/13~7/15まで開催されています。

同時に、講演会も開催されるなど、興味深い内容になっています。

当社においても、14日に県内の建設資材の状況や設計成果の把握をするために出向いてまいりました。
県土整備部長様の特別講演会は、震災の話とそれに立ち向かっていく県職員の心意気をお話いただき、感銘を受ける内容でもありました。

毎年、建設展は開催されています。


また、電気メーカー様の新しい照明についての展示もあり、あらたなエコについて考えるきっかけともなりました。今の電力不足が叫ばれる中、新たな取り組みとして建設事業全般にきっと役に立つ技術であろうと思います。

建築や土木、公園などの設計をする為には、常に新しい情報も仕入れなければ時代に取り残されてしまいます。過去のいいところは踏襲しつつも、新しい方向へ向かって進まなくてはいけないことは、この業界に勤めている技術者の使命でもあります。

震災の影響を常に考えつつ、人々の生活する舞台をつくりあげて行く、復興させていくことは、建設系の企画、設計、施工に携わるものとして、これから先忘れずに考えていきたいと思います。

2011年7月8日金曜日

夏へ向けての大実験-3

緑のカーテンによる涼を得る実験。

早、1ヶ月ちょっと経ちました。

その後の様子はといいますと、


黄色い花が咲いていました。(7/8 7:30ごろ)


横から伝っていく方は、ネットに少し絡みづらい感じのよう。
ネットの中央に鉢を置いたところは、伸びも順調のよう。


黄色い花が、ここ2~3日で咲き始めてきました。

若葉色の緑は、涼しげな感じがしていいですね。