2012年2月9日木曜日

美しい園路の線形を表現するには?

公園などの園路の設計をする際に、どうしても線形が自然なかたち、なめらかなかたちにならないことがあります。

実際に、直線と曲線の組み合わせで園路の線形が決まってくるのですが、直線が異様に長かったり、曲線半径が小さかったり、曲線半径の組み合わせにおいても、急なカーブを描いてしまったり。

CAD上にて線形を描いていくと、どうしてもその「ドツボ」にはまってしまうことがあります。

CAD上で描いても、一度紙へ出力して、自分の目線の前に紙を水平に置いてみましょう。
 (平面上で頭の中だけで考えるのではなく、視覚的にみる(立体的にみる)ことで空間を考える手法)
模型を作成する余裕がないときに、簡易的に立体を考える手法のひとつです。



自分が、その場に立っているような感覚をみることで、違和感のある線形なのか、そうでない線形なのかがわかります。


【滑らかな線形に近づけるために】



方法①:CADで描いてみた線形を出力して、手書きで修正してみる。
  (感覚的にも滑らかになるかをみてみる。)

方法②:手書きで描いたものをCAD上に貼りあわせてみて、幾何学的な線形になるかを見極めてみる。

  (カーブ要素などきちんとあてはめることができるか確認する。)



滑らかな、自然な線形を表現する(出来るようになる)のはあとは感覚とセンスの問題。
数をこなして自分の納得のいく線形、きれいだなと思う線形ができればOKです。


公園や外構空間の園路の設計は、道路の設計とは感覚が少し異なります。
その性質を見極めながら、設計を実践していくのが園地設計において必要な感覚なのかもしれませんね。