2011年6月24日金曜日

社内節電

仕事を快適に行うためには。

いろいろと考えてみました。

現代の設計の仕事では、15年前ほどは紙面へ直接手書きで書き入れておりましたが、今はコンピュータを使用したCADなどのソフトを利用しています。

多少、部屋の中が暗くなりますが、その分PCモニターと窓からの自然光があれば書類も見える?

照明を消しても、自然光で書類は見えそう。

蛍光灯をつけていると明るく仕事環境も良いですが、熱は放出しています。
夏場の仕事環境としては、部屋が明るくなる正の部分もあれば暑くなる負の部分もあります。

照明を消すことで、明るさへの不便さは生じるが、熱は発散しない。

同じ電気を使うのなら、扇風機などで涼しくした方が仕事がはかどるかも。

照明をつけて涼を我慢するのと、扇風機をつけて明るさに多少不便さを感じることのどちらが仕事の効率が良いか。

いろいろと、ご家庭や会社などのご都合もあるでしょうから、いろいろ試してみてはどうでしょうか。
(体調を崩すまでの無理はしないで、出来る範囲のところで...。)

日々考える、工夫すること、実践してみることはどういうことであれ大切なことですから。

2011年6月21日火曜日

公園における植栽計画と景観手法

近年の公園における植栽計画、植栽設計においては、維持管理のかからないものが重要視される傾向にあります。また、防犯面を理由に極力高木植栽を用いないという考え方まで浸透しつつあります。

しかし、一度よく考えてください。これらの考えを誤訳・誤釈して捉えてしまってはいないでしょうか。

それらの考えにより設計を進めていった結果、見晴らしは良くなったけど、日陰がなく夏場は遊ぶことやくつろぐことが出来ない公園になってしまっている、風景として立体的な遠近感のある公園風景が失われてしまっている。ことが挙げられます。


都市公園の植栽においては、北海道、東北、関東、東海、北陸、近畿、中国四国、九州、沖縄で広範囲な地域ごとに同様な樹木を用いていることもありますが、細かいことを詰めていくと、その地方でしか生育できない樹木、その地方、地域では生育できない樹木を計画してしまうことがあります。
それは、紙面上、机上でしか考えていないことが原因となります。
二次的な原因として、現場に足を運ぶ余裕や機動力不足も否めません。(現地へ足を運びその土地の雰囲気などを感じ取ってくることなど)


また、樹木の植え方にしても、列状に単一種で植えるのか、単木で植えるのかによっても風景はだいぶ変わってくるものです。
植栽計画においても、空間を構成するイメージを訓練すること、感覚として身につけることが、面的な空間を設計する技術者としては必要なことであります。

空間演出手法の例

空間を形成する為の手法(用語)においては、
借景、アイストップ、ランドマーク、ハハア、フレーミング効果などの用語やその手法の意味を理解しておくことが重要です。



立体的に考えれば、高木の植栽も決して死角をつくってしまっているとは限らないことがわかります。

死角と日陰について

立体的に考えないで設計を進めてしまうと、低木により結果的に死角をつくってしまっている事もしばしばあります。
こどもの遊ぶ遊戯広場的空間においても、夏場の日よけが考慮されていなく、滑り台が熱い、熱中症になってしまう空間をつくってしまっていることもしばしば。

維持管理は考えるけど、実際にその公園空間を利用する人のことを奥深く考えていない土木的な設計も見られます。
地方へ行けば行くほど、空間の手法やこれらの考えがどこか忘れられてしまっている土木的な設計となってしまっています。土木的な視点でみれば構造基準は大切なものですが、空間の本質的な構成については忘れられています。

電気を節約して、自然のエネルギーを活用しようというこのご時世。
公共の設計、民間の設計にかかわらず、いろんな意味での設計・整備の価値観や視点を見つめなおしませんか。

2011年6月20日月曜日

ベランダなどでも可能なガーデニング

建物が貸家だったり、アパートだったりしますと、建物の躯体を傷つけることは出来ないのがきほんとなっています。

しかし、その中でも「ガーデニングをやりたい、表情を華やかにしたいという」という気持ちは、誰しもが思うことでもあります。

ベランダや玄関先において、移動可能なプランターやコンテナーを用い、表情豊かにすることも可能であります。


コンテナ板を加工し、バーナーにて焼き加工をした立体プランター

建物を傷つけないので、貸家やベランダでも設置可能です。

玄関先を、華やかにしたい方。試してみては如何でしょうか?

仕事では、デスクワークが中心なので、たまのガーデニング作業は楽しいものでもあります。

2011年6月13日月曜日

夏へ向けての大実験-2

先月末に始まった、自然エネルギーと緑を使った涼しさ得る為?を目的とした大実験。

約2週間程度経ちました。

植えられたゴーヤの状況はといいますと、

今朝の様子(2011_06_13 8:15)

お昼の様子(2011_06_13 12:40)
というような感じで、今週になって急につるが出てきて大きくなってきました。

西日があたるところでは、

敷地西側の様子(2011_06_13 12:40)
南側と比べ網に絡みやすいせいか、徐々に大きく広がってきているのがわかります。

南側も、高木の陰の影響を受けるところと受けないところでは、少しですが成長の進み度合いが異なるように見えます。

南側日向の方のゴーヤ
南側日陰の方のゴーヤ

写真では、あまり変化が無いようにも見えますが、日向の方がつるが絡まっているように見えました。
今、高木の日陰に入ってしまっているゴーヤも、網を伝って日向まで出ることが出来れば一気にひろがるでしょうか?

今後、網一面に広がっていく?のが楽しみです。

2011年6月10日金曜日

園地空間の設計 の心得

公園や園地空間の設計は、造園、土木、建築の技術や思想を用います。

どうしても、土木設計の一領域にとらわれがちですが、性格が異なってきます。

造園や土木設計の技術は用いることは必要なことであります。
しかし、それだけでは公園などの園地空間の設計は出来ません。

これらの設計で必要なことは、造園・土木設計の技術的なことに加え、地域やまち場の地域特性や利用形態などの分野を把握することにあります。
地方での設計において、忘れがちなのがトータルなデザイン論的なものです。

設計技術を覚えておけば、無難なものはできますが、空間の魅力度には欠けてしまいます。
よって、設計技術だけを覚えておけば魅力的な空間づくりはできるものではないのです。


現代においては、機能のみ重要視される傾向にありますが、空間の質感や空間を構成することまで削減してしまうと利用されない意味の薄れた空間や構造物になってしまいます。
条件を与えられたから、必要だから造る、設計をするというもののほかに、空間を構成する創造力、発想力を加えることが大切です。


「工学的」な発想と「芸術的」な発想、「理論的」な考えと「デザイン論」な考えが必要な、
単純そうでも、奥が深いものであります。


「○○だからダメ」と考えることも必要でありますが、
「○○だけど△△を取り組んでみよう」というような柔軟な発想も欲しいところです。


公園緑地の行政、設計などに携わる方々には、
我々も含めいろんな視野で物事を考えることに取り組むことが使命です。

まずは、先にダメと考えてしまうのではなく、「やってみよう」 「行動してみよう」 ということが
この設計分野をはじめ、どういう分野において必要なことです。

2011年6月6日月曜日

公園遊具の計画で気をつかって欲しいこと

街区公園や近隣公園などには、ほとんどのケースであらゆる遊具が置かれています。

これらの公園の計画をするにあたり、子供たちの遊び場のひとつのアイテムともいえる遊具において、遊具のカタログから単純に必要な規模のものをチョイスするだけでは公園のコンセプトへの反映がされません。

公園といえども、自然的な公園から都市的な公園まで様々あるわけで、それらの公園に同等規模の同じ遊具を置けばいいかというとそうではないのです。

公園を設計する技術者として大切にしたいものは、子供たちの安心、安全はもちろんのこと、その場の景色や公園外空間の借景にあたる部分にまで、子供たちの創造性をかき立てるような創意工夫が欲しいところです。

例えば、自然をモチーフにした公園であれば、木や草花などをモチーフにした形態の遊具を選定することや、都市的なイメージの公園であれば、カラフルな遊具を選定するなど、設計者はその公園の設計意図に沿わせることに少しだけ気を使うことで、公園空間はだいぶ変わってきます。

遊具を設置する公園を設計するのなら、遊具の安全設置基準に則り、安全領域や落下高さなどの技術的な安全確保の面と、公園の景色のひとつともなりうる造形物であることの両面に配慮して欲しいものです。



公園園地ならびに公園の遊具の計画、設計をするにあたり、機能と景色の創造の両面に配慮することが、公園の陳腐さを防ぐ意味合いでも、公園を設計する技術者、公園を計画する行政側にも気を使って欲しいことであります。

公園などの園地空間は、機能のほかにその土地の風景をつくることも大切な要素のひとつなのですから。

2011年6月5日日曜日

いろんな地域における公園空間の活用について

街区公園や近隣公園などの比較的地域を限定した公園においても、設置される地域や都市によって使われ方もまちまちです。

観光地における公園空間と、住宅地内における公園空間では、同じ街区公園といえども性格が異なってきます。
都市公園のひとつに分類される「街区公園」という名前(分類)は、昔は児童公園と言って近隣住民の子供たちの遊び場としての公園という意味合いが強かった時代があります。

今では、少子高齢化の時代でもあり、一律に子供のための遊び場を設ければいいかといえばそうではないところもあります。

観光地における公園空間では、地域住民の憩いの場のほかに、観光客の立ち寄り場や休憩スポットのような役割もあり、地域住民と観光客とが交流する場へにもなることができます。

栃木県内でも、地域の街区公園を利用したイベントも開催している地域もあり、観光地としての魅力、まちとしての魅力を出していこうと頑張っている地域もあります。

地域を盛り上げていくのなら、街区公園だから、○○しては駄目というような考え方は捨てたほうが良いかもしれません。地域の実情に応じた使われ方が現代には求められています。
地域が盛り上がり、注目されれば、そこに住んでいる人のポテンシャルも高くなります。そして、公園だけでなくまち全体が活気づくことにもつながります。

公園空間のありかたを、地域活性の目線からも捉えることも必要な要素の一つです。