2011年10月31日月曜日

とちぎのため池百選 ~小山市「大沼」~

全国のため池百選のひとつとして、栃木県内には小山市に「大沼」(おおぬま)というため池があります。
大沼を含めた羽川地区はとちぎのふるさと 田園風景百選にも認定されています。

ここは、春先は桜で満開になり、春~秋にかけて四季を通じた変化に富んだところでもあります。
そして野鳥も飛来し安らいでいる空間となっています。



最近、駐車場の一角に「なでしこ」の花が植えられました。
とても、色鮮やかですね。

なでしこの花(今年になって脚光を浴びるようになりましたね)


野鳥も安らいでいます。心を和ませます。

春先は、桜が満開です。毎日ウォーキングしている方がいます。

水路の景色もいいですね。
市民にとっても、野鳥にとっても憩いの空間。

このような空間大切にしたいですね。


(現在、外来魚の除去などを目的に、15年ぶりに水を抜いて池の大掃除をしているそうです。)

2011年10月16日日曜日

マロニエ景観賞を見る(観る)

今年も、「マロニエ景観賞」という 栃木県内のまちの景観形成に寄与するもの の表彰 が行われました。同じく、建築についても表彰が行われています。

【景観についての表彰では】
景観に関するものとしては、昨年度は日光の「龍の街路灯」などが表彰されています。

日光の「龍」をモチーフにした街路灯です。東武日光駅の近くにあります。(2010秋撮影)

今年度は、身近なところの造園デザイン的な作品としては宇都宮の中心部「二荒山神社参道(女坂)」が表彰されています。


宇都宮二荒山神社参道(階段)左側:大谷石を使用した庭園的空間(2011.1撮影)

建築的なものに華がありがちなところに、外構や造園的な空間について「光」をあて表彰があることは、都市の魅力を増すことにもつながります。

まちの中には、歴史的な文化財、魅力的な建築の他に、公園やいこいの空間もあります。


「あらゆる人々に対し、過ごしていて心地よい空間」 を提供することに寄与する。
公園緑地、ランドスケープ分野の設計をする技術者においては、忘れずに心得ておくことのひとつでもあります。

使って喜ばれる空間づくり、景観的にも美しい空間づくりを考えていくことは、都市空間のデザインをする技術者にとって必要なこと。そして、設計技術的には、土木技術を応用しますが、建築的な、都市的な空間デザインの思考も忘れてもならないこと(技術と感性の持ち合わせ)です。

公園などの外構をデザインすることは、土木的な思考だけで設計しないことが鍵となり、空間デザイン的思考、創造的な思考がどのくらい発揮できるかで魅力的な空間になりうるか、そうでないかが決まってきます。

魅力的な空間整備の先進事例 や 風景を大切にする土地の成功事例 などを参考に、これからも魅力的な景観(空間)をつくっていく、改良していく仕事ができるよう、我々も空間設計に携わる技術者としては日々精進していかなくてはなりませんね。
(イ)


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マロニエ景観賞とは、
(以下、栃木県のホームページより)
「美しい景観づくり」の促進に資するため、都市景観の形成、歴史・文化の創造及び建築水準の向上等に寄与するものと認められる建築物並びに良好な景観を表彰しています。

栃木県ホームページ マロニエ建築・景観賞について
http://www.pref.tochigi.lg.jp/h10/maroniekenchikukeikanshou-h23.html

日本造園修景協会栃木県支部よりお知らせ

(財)日本造園修景協会栃木県支部より うれしいお知らせがございます。

(財)日本造園修景協会 栃木県支部の支部長:藤岡義三様におかれまして、国土交通省公園緑地・景観課より、平成23年度都市緑化及び都市公園等整備・保全・美化運動における都市緑化功労者の表彰「功労賞」を受賞のご連絡が、同協会本部よりございました。

藤岡様におかれましては、本県の都市公園等整備・保全・美化運動に多大な貢献と実績を残し、栃木県の代表的な公園でもあります、栃木県中央公園の企画・設計・施工に深くかかわりを持ちました方のお一人でもございます。

栃木県中央公園「西洋式の庭園と奥には日本庭園がある公園です」
 

栄誉ある賞のご受賞、おめでとうございます。 



2011年10月14日金曜日

新しいまちのスポット ~大田原市金燈籠ポケットパーク~

大田原市の中心部にあります金燈籠(かなどうろう)。

まちの中心部の街道筋のシンボルとして、今までも大田原のまちを見守ってきました。

移設整備前の「金燈篭」

そして、先日「金燈籠」を同じ街道筋交差点の角(辻の広場)に再設置され、木デッキを設置された市民の憩いの空間として、街場の空間がリニューアルされました。

鍵型の道路の骨格は、主に城下町などで見られる道の形でもあり、歴史的なことを踏まえてもまちの中でも重要な箇所として位置づけもされていました。

往時の歴史の姿が街の中に残っていることは、その土地の文化を大切にする心も残っているということが言えることでしょう。そして、車社会になる前のヒューマンスケール的な面白い、なぜか心地よいまち場空間も残っているということでもあります。


過去の歴史的資産を活用しながら、現代のまちば空間へ再生を図っていくことは、都市の魅力を向上させるツールのひとつであることだと思います。


これからも、市民の新しい憩いの場から「金燈籠」がまちを見守っていくことでしょう。

(本日の(2011.10.14付)下野新聞にも金燈籠の記事が載っておりました。栃木に在住の方はご覧になることが可能です。)
同新聞のインターネット版はこちらになります↓
http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/north/otawara/news/20111014/634996
(リンク切れの際はご容赦ください)


お近くにお越しの際は、まち歩きをすること(まちの建物観察や歴史、文化を観察することなど)と一緒にいろんなまちのスポットへお立ち寄りくださいませ。
きっと、何かしらの発見があると思います。

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【完成後の現場写真追加】
当社:SW氏撮影

(写真追加)2012.02.17 全景

(写真追加)2012.02.17 石碑

(写真追加)2012.02.17 ライトアップのLED足元照明

2011年10月3日月曜日

当社のゴーヤ その後

夏の大実験でのゴーヤのカーテン

10月となり、本格的に秋といえる時期(季節)となってきました。
ゴーヤの実がなるのもそろそろ終盤戦。

生産能力は少し落ちてきましたが、まだ実が大きくなってきています。(10/3 12:20)

南東側の窓はネットを覆い尽くしました。(10/3 12:20)

南側中央窓は元気がありません。(10/3 12:20)

西側窓はそこそこ。(10/3 12:20)
条件はほぼ一緒なのですが、なぜかこんなに違いが出てきています。
不思議なものですね。

2011年10月2日日曜日

宇都宮の公園紹介 「駅東公園」

宇都宮駅の東口から約1kmほど東側に「駅東公園」があります。
この公園の中には、散策路や子供たちの遊びの空間や広場、プールや噴水、電気機関車の展示など、遊びや憩いの空間的要素が詰まっている地区公園であります。

宇都宮市体育館(バスケットボールの栃木ブレックス本拠地)横に駅東公園があります。

ここは、宇都宮の公園の中でも市街地の中に設置されている公園の一つで、都市の中の憩いの空間という意味合いも含まれていることかと思います。

園内には散策路もあります。

公園内には、トチノキやプラタナス、イチョウ、ケヤキなどの高木が、樹形を崩さずきれいに生長し、緑の空間を演出しています。
また、キンモクセイやイロハモミジ、ハナミズキなどの樹木も見られます。

プラタナス(スズカケノキ)


手前がキンモクセイ、奥がイチョウ(銀杏が落ちています)

藤棚も立派に緑で覆われています。

ビル群に囲まれた中にある緑は、心地がいいです。

もう少しすると、紅葉が本格的に進んでくることでしょう。少しずつですが、葉も黄色くなってきました。

維持管理の行き届いていない公園などでは、高木の下は雑草などで覆われがちで見苦しくなってしまうことがありますが、ここではあまり高木の下の雑草は見られません。
高木が生長した結果、林床への直射日光の注ぎ込みが限られ、落ち葉も地表に落ちて覆われていることから、ある意味植栽の生態系として里山風景的に落ち着いているのかもしれませんね。

かけっこや軽スポーツなど自由に遊ぶことができる広場があります。

木々に囲まれたプレイロット「子供たちの遊戯広場」

郊外では、自由に使える広場空間は公園以外にもいたるところで見ることができますが、中心市街地部ではまとまった広場空間というものはなかなか存在せず、貴重な広場空間となっています。

郊外の公園空間では、緑に対するありがたさについてはあまり感じないという方もいらっしゃいますが、都心部においては、周辺が無機質な空間になりがちなので緑空間というものがそれと対比され人としてやすらぎの持てる、ありがたい空間になることができます。

公園に隣接する歩行者空間もいい感じです。

最近は、魅力的な公園空間、歩行者空間がなかなか創出することができなく、経済性、安全性が強調され、どこか人の安らぎを与えるという感性的なものが失われつつあります。

忙しい現代人にとって、人としての心身の安定に寄与する空間をつくっていくことは、公園緑地に携わっていく、創っていく技術者の役割でもあります。

過去の事例のいいところを継承しながらも、現代のニーズに応じたものをつくっていくことができるかどうかで、魅力的な公園空間になりうるか、そうでなくなるかが決まってくることだと思います。