2011年12月28日水曜日

年末年始のお知らせ

当社業務は、12/29(木)~1/3(火)まで年末年始休暇といたします。



新年は1/4(木)からの業務開始となります。

皆様良いお年をお迎えくださいませ。

そして、年が明けましたら明るい笑顔でがんばっていきましょう。


よろしくお願いいたします。

㈱景観プランニング 一同

2011年12月24日土曜日

最近のLED街路灯は明るい

省エネが叫ばれる中、LEDを用いた街路灯に大きな変化が見られてきています。

数年前は、LED街路灯は暗いというイメージがありましたが、最近のLED街路灯は明るいなと感じます。発光するLEDが明るくなっていることや、発行体(素子)をたくさん組み合わせて明るさ感を実現することができています。
写真の地面の様子をみても明るさ感がわかりますね。

業平橋・押上地区にある防犯街路灯(東京スカイツリー南側)

初期投資は、通常の水銀灯やメタルハライドランプと比べ割高かもしれませんが、維持管理コストを考えた場合は、消費電力の少なさや長寿命によるランプ交換回数の軽減、交換による作業コストの低減などでトータルで支出するコストは抑えることができます。

出来ることなら、初期投資を少し思いきってやり、その後の維持管理を軽減させていった方が、余計な労力やお金もかからずに済みます。

エコを考えながらも、必要な機能は確保していく。

先進した考えのあるところでは、新しい取り組みがどんどん進んでいます。

地方だから出来ないなんてことはありません。
発想を豊かにして新しい事へ取り組む姿勢。プランニングをする分野においても必要なことですね。

2011年12月17日土曜日

面の設計をすることに必要な要素のひとつ  かたち や おさまり のバランスセンスを常に磨くこと。

公園などの面的整備の設計は、道路や河川などの線的設計とは異なる部分があります。

前者は、ある意味建物(建築)でいう間取りや、形の綺麗さ、自然的さなどを求め、やわらかいところとかたいところをバランスよく配置する、あるいは組み立てることを求められます。

後者は、線形の美しさを求めることは共通の部分がありますが、どちらかというと機能面をしっかり重視し、デザイン面や表情の表現は、その次のことになってしまいがちです。


多くの人が集まる駅前などの空間においては、機能面を求めることと景観、環境面を求めることの双方の要素が必要となります。主要駅やターミナル駅では、その都市の顔ともなるべきところ(場所)ともなり、その表情がどうかであるかで、その都市が機能面重視の都市なのか、環境面も景観面も大切にする都市なのか(文化度が高い都市なのか)がわかります。


2011年12月16日金曜日

憩いの空間の花を大切に

公園や街の中の花壇や花植え場においては、それぞれの季節の花が植えられ空間に彩りを演出しています。

公園などでは、地元自治会のボランティアなどが働いている合間の貴重な時間を割いていただき、花植え活動などをして、社会貢献をしております。


モラルの問題についてここで述べたいと思いますが、
一部の方の行動により、貴重な、旬な、話題性のある花が盗掘されて(自宅に持ち帰ってしまうなど)残念な姿になっていることがあります。

その盗掘行動については、花を植えた方々への貴重な労力と気持ちを踏みにじることになります。


よく考えてみてください。

自分がせっかくキレイにつくったものを壊されたり、荒らされたりすると、怒りがこみ上げたり、残念な気持ちになることでしょう。


興味本心や安易な気持ちでそんなことしてはダメです。

何事もそうですが、形にすることはいろんな人の労力と気持ちが入っているのです。
お金を払っているから何やってもいい、荒らしてもいいという問題でもありませんね。


憩いの空間は、いろんな人の労力や気持ちが入ってできたものでもあり、みんなのものです。
特定の個人の持ち物ではないですから、みんなの財産は大切にしましょう。

2011年12月15日木曜日

空間を設計する場合、動線計画は大切な要素のひとつです。

公園や外構空間の設計で、大小にかかわらず考えなくてはいけないのが動線計画。

面の設計は、単純に構造物や施設を配置するのが計画というわけではありません。
人がどのように動くか、どのように動かしてその場の空間を楽しませることが出来るかなどを考えるのが動線計画であります。


考え方の例として

【エントランス等の広場の計画の場合】
この空間で何をさせたいか、何をやりたいかでも動線の計画は変わってきます。
広く空間を確保しなくてはいけないことと、動線の交錯するところ、しないところを整理する必要があります。 賑わいの空間にしたいのか、単純に人を通行させるだけの空間にしたいのかでも違いが生まれます。
直接的には関係しないことに見えますが、地域のなかで、その空間がどのような位置づけとなるのかも検討材料のひとつとなります。
空間を考えるという面では建築デザインの分野とも共通するところがあります。


【公園などの遊びの空間の場合】
子供たちの動きは、大人が考えているような単純なものではありません。細かくちょこちょこ動いたり、突然走り出したり...。
遊具の配置についても、単純に安全領域を確保して配置すればいいというものでもありません。
どのように、遊ぶのかまでも考えていく必要がある。
(安全領域についても、重複できるものと出来ないものがあります。)

配置するだけだから簡単じゃん。という人がいますが、そんな単純でもありません。
安全で楽しい遊びの空間をつくるには、遊びの特性を考慮して、動線計画や配置計画を行う必要があるのです。


理屈はわかっていても、この考えを形にしていくのは経験が必要です。
通常の土木設計や機械設計とは違い、機能面だけを追い求めるのではなく、空間を扱う分、憩いの空間を創出する目的もあることから、考えるツボが一般のものと異なるのが公園や外構などの空間設計なのです。

2011年12月14日水曜日

公園の設計は、道路設計の感覚だけでやってしまっては×?

公園空間の設計は、舗装などの固いものから、水道電気などのインフラ、植物などの生き物、遊びの空間の創出といった柔らかいソフト的なものが絡み合っている設計であります。

公園整備の先進地においては、これらの考えが発注者側および設計を請ける受注者側双方が特性を理解し設計が行われています。

地方都市においては、なかなか公園を主体として設計をする機会が無いことや、一般土木設計の会社が公園の設計を行うこととなってしまい、これらの考え方に偏りが生じた設計が出来てしまいます。


「ラウンディング」 という言葉
公園設計を行ったことがある技術者や大学でランドスケープ分野を学んだことがある学生であれば、当たり前のように聞く言葉も、地方だとまだまだ聞きなれないという技術者もいるのが現状です。

法面の設計で道路河川の土木的な考えでは、画一的な傾斜でびしっと決めるのが一般的ですが、造園的には、自然な心地よい法面形状を表現しなくてはならないところもあって、流動的な勾配設定が必要なこともあります。

園路の設計においては、自然のカーブを立体的にも表現することも必要なのですが、なにかぎこちないカーブになってしまったりも。

使う人が心地よいと感じる空間づくり、空間デザインが求められる のです。

道路などの土木設計の技術は用いても、そこに空間創造の感性を採り入れなければなりません。
そして、設計作業がテンポよく進むところとそうでないところのポイントが異なることろが一般土木設計と違うところです。
技術だけ知っていてもダメ、形を表現する能力や感性だけでもダメ、双方を操ることができる能力がないと公園などのやわらかいものの設計はうまく進みません。

形だけを重視した設計になってしまうと、インフラの取り合いなどに整合性がとれていなくどうやって工事をするの? ということもあります。

そして、形や風景を優先する、重視するところ、維持管理を優先するところなどをメリハリを持ってバランスよく取り込むことが求められます。


設計の かたいところ と やわらかいところ、びしっと決めるところ と そうでないところ の使い分けをバランスよく取り込み実践していくことが、公園などのランドスケープ分野、空間の設計に携わる技術者には必要なことです。
(設計技術的には、空間を阻害しなく風景や形を維持しつつも、利用や管理のしやすい公園づくりが求められます。バランスがなかなか難しい。熟練の技術を得ること と バランス感覚を常に養わなくてはなりません。理論だけでなく、実際に形にする表現力も必要です。知らない人からみれば簡単そうに見えても難しい、奥の深いものです。おさまりを程よく決められるというものでもあり。)


自然の空間やあそびの空間を表現する仕事でもありますので、自然がどのように生長していくか、こどもがどのように遊ぶことが出来るのか までを広く捉えて公園は設計をしていきます。

設計の仕事であっても、つくることがゴール地点でなく、活用される空間をつくり人々に利用され続けることまで目を向けて設計を進めることが究極のところ(ゴール地点)です。

かたちだけ でなく 使われ方へも目を向けること 大切ですね。

2011年12月11日日曜日

公園の空間づくり

【地形の変化を楽しむことが出来る公園づくりをもう一度みなおそう】

ラウンディングのある公園や高い丘のある公園は、普段フラットなところに住んでいる子供たちにとっては、面白みのある空間でもあり、上り下りのかけっこの出来る身体を鍛える、育む空間となりえます。
防犯の意味合いだけで、フラットな公園(地形の変化の無い公園)がつくられ、無表情な公園となりがちなのが、残念でなりません。
そして防犯面を考えるのであれば、フラットな地形でなくとも死角をつくらないことも可能でしょう。

せっかく公園をつくるのなら、面白い地形の変化や風景の変化が感じられる公園の方が、公園にいて楽しいはずですよね。
子供の目線からすれば、いろんな見え方の変化がある公園空間の方が楽しく遊ぶことができます。
公園で子供を見ていてもそうです。山や丘があれば登って普段 目にしない高いところから周りを眺めます。高いところから周辺を俯瞰(ふかん)することは、こどもに感動を与え、心身の成長にも寄与していることに繋がっていると感じます。

地域によって、フラットな公園の方がいい、地形の変化のある公園の方がいいといろんな考えが在るかと思います。ですから、全ての公園がフラットである必要はありません。地域の状況に応じて考え方(フラットにするべきか、そうでないべきか)を使い分けるべきです。


公園づくりに求めるもの...

それは、「あんぜん、あんしん」 の他に、公園空間の「たのしさ」 をもっと大切にできないかと思います。

面のみで面白い変化をもたらしても、縦断で(地形の高さ)の変化があるとないのでは、空間の面白さがだいぶ異なってきます。面のみの楽しさだけでは限界もあります。

せっかく公園をつくるのであれば、楽しいみんながたのしく、憩える公園をつくりましょうよ。