2011年2月21日月曜日

造園系外構設計 と 土木設計 の違い

専門的にランドスケープを志している若者へ、将来的に設計の仕事をしてみたい人へ、ひとつアドバイスです。

地方においては、特に外構空間の設計と土木の設計は同じものと括られてしまっております。
実際に設計をしている立場からしますと、大きな違いがあると感じているのですが、
理解をしてくださる方々は業務形態が特殊な上に少ないです。
業務の発注形態も残念ながら、ランドスケープ専門、一般土木設計、測量設計会社... と、地方では特にひとくくりになっています。


実際には、設計の組み立て方の違いがあるのですが...。

造園系外構設計においては、建築と同様、空間をイメージして、そこにどのような面白い空間が出来るかどうかを考えながら、機能的なものを組み立てていきます。
基本は踏襲しつつも、自由度が比較的あり創造性を求められます。
デザインを志している人間が好む設計分野のひとつです。

一般的な土木設計(道路や上下水道、橋梁など)においては、構造令や規則に従って設計を組み立てていきます。
創造性の世界というよりかは、決まったものを当てはめていくという感じであります。
デザインを志している人間には抵抗がある分野かもしれません。


自分の目標を持っていれば、その道へ進むべくものは開かれるかと思います。厳しい世の中ではありますが、技術者として生きるのであれば、一つの拠点、フィールドにこだわる必要はありません。

本当にやりたい分野があるのなら、将来的に独立して起業し、専門的に同じ道を志している者同士でチームを組んで、取り組む。という方法もあります。

同じ道を志している者との情報のネットワークを通じて、自分の生きる道を模索してみる。
独立心、野心があれば、企業で働いていたとしても成長する度合いが違います。
ある意味、設計を生業としている地方企業もそういう人材を求めていたりもします。

専門でやっていきたい人、まずはあきらめないで...。