2011年4月17日日曜日

公園工事における工事費算出 ~設計からの視点~

地方における公共の土木設計の世界では、一般的に基準に則り、図面の作成、数量の算出まで行ったところで、発注者側へ納品となり、発注者側で工事費を算出するのが一般的となっています。

公園設計の世界では、設計側である程度の工事費算出(あくまでも概算レベルまで)を行う場合があります。

公園設計の場合はある程度の工事費を見据えながら、空間をイメージしつつ、帳尻あわせを行うといった感じで、通常の土木設計と比べますと、違った意味での労力を消費します。

では、一度ベースを作成すれば、後は作業が軽減できるかというと、そうではありません。
毎月、毎年、資材単価は変わることや、労務単価も定期的に更新されます。
また、公園別によって使用する工種が多岐に渡るので、ひとまとめにすることは経験と知識が必要です。
そして、見積もりをそろえればすぐできるかというと、そうではなくそれから先の作業(詳細の工種の組み立て)が必要であります。
(積算システムを用いることができればいいのですが、システム自体が高価でもあり、公園設計を行っている小規模な会社や個人経営者ではそこまでの投資ができないのが現状であります。)