2011年9月21日水曜日

台風にご注意ください。

今年は、いろいろと自然の猛威により大変な状況になっています。
これ以上、被害が出ないことを祈ります。

そして、安心して生活できる日はいつになったら訪れるのでしょうか?

緑のカーテン・網が斜めになって倒れそうです。(21日19:00ごろ)

会社の緑のカーテン、ゴーヤも台風の風雨により、倒壊しそうな勢いです。

外にどうしても出なくてはいけない方々、突風による物の飛散にご注意ください。

2011年9月7日水曜日

公園施設長寿命化計画 その後-2

9/6に(社)ランドスケープコンサルタンツ協会におきまして、公園施設の維持管理に関する講習会が開催されました。

内容的には、遊具の劣化診断、劣化状況を見極めるコツの話 や 公園施設長寿命化策定業務 の話題の講習会でした。
当日は、多くの方々が参加され、関心の大きさが伺えました。


現在、公園施設の長寿命化業務においては、いろんな自治体において、計画を策定している状況です。

業務の中においては、現状の問題として施設の「予防保全」、「事後保全」、(「予測保全」)の種別に関係なく、ライフサイクルコスト(LCC)の算出の項目になってしまい、どんなものでもLCC算出をしなくてはならないと、期待されていることであります。
→ 【現状の問題点として】 公園の管理計画 と LCC算出、LCCによる計画表 が混同されてしまっている。 (きちんとしたフローチャートにより(考え方が)改善される見込み)

国の方より指針を制定することを、3月の震災直前の講習会でお話がされていましたが、現在は、ある都市の事例をサンプリングとして調査し、結果の傾向を見定めている最中のようです。


現状で言えることは、

公園施設関係は、「予防保全」、「事後保全」の2種類に概ね振り分けが出来ること。
(「予測保全」は公園施設の規模ではあいまいさがあり、公園施設としては適用除外になる見込み)
→ 遊具は必然的に「予防保全」、LCC対象項目となる。
→ 公園施設は、自治体の考え方にもよりますが、「予防保全 or 事後保全」となり、LCC算出対象となるか対象外となるか、取り決めをしなくてはならない。

地方都市においては、遊びの頻度と劣化の進行状況が進んでいないもの(構造的には健全なもの)があるが、現状の安全設置基準には合致しない(既存不適格の遊具がある)ことで、別の意味で検討をすることが必要なこと。→状況に応じて管理自治体の考え方を整理しなくてはいけないことがい言えます。

遊具の劣化進行度を見定めるサンプリング数が地方では少ないことから、数式による算出が困難な場合も見られることもあります。(都市部と地方部では、圧倒的に遊具の数が異なります。)



植栽の維持管理についての話題もあがっているようです。

将来的な考えとしては、長寿命化計画を基に、公園の改修計画へつなげていくことも課題としてあります。(昭和40年代に設置された公園などが、全体的に老朽化している状況。時代のニーズにだんだんと合致しなくなっている状況が見られます。)

実際に、過去の考え方、配置の方法で各施設の長寿命化を行っても、使われないものに投資するのでは効果も薄いことは、理解できるかと思います。

来年度には、きちんとした方向性が見定められる模様です。
現状においては、矛盾点などを把握しながらも、既存の考え方を多少方向修正しながら考え方を整理し、進めていくしかなさそうです。

2011年9月1日木曜日

宇都宮市の目指すネットワーク型コンパクトシティー と 都市魅力の創造へ向けて

本日、宇都宮市総合文化会館において
都市交通システム講演会「うつのみやが目指すまちづくりと公共交通ネットワーク」と題しまして、宇都宮市長でもある佐藤栄一氏が講師となり、うつのみやのまちを考える講習会が開かれました。



宇都宮は栃木県の県庁所在地でありますが、宇都宮という地名は聞いたことあるけど、何県?にあるのという感じで、知名度は仙台や横浜といった都市と比べると少し陰が薄い感が拭えません。

しかし、生活のしやすさなどを全国指標で見た場合、「住みよさ、民力度、財政健全度...その他いろんな項目」が1位になっていたり、上位を占めている都市としては実力のあるところが うつのみや なのです。

栃木の県民性は、典型的な「出る杭打たれる。突出した考えが出てこない」といった状況で...
立地条件や自然条件、交通条件など、全国的に見れば好条件な土地であるにもかかわらず、突出した魅力が無い、影の薄い もったいない都市 とも言えます。

「住めば愉快だ 宇都宮」がキャッチフレーズになっています。

栃木に住む、いろんな考えを持つ人、技術者がいたとしても、それをまとめる、引っ張っていくことが出来ずにいます。他の県民から見ると、才能、発想という芽があっても育てていくということがうまく出来ない。

そのままでは、今までと一緒です。

せっかく、好条件の整っている都市うつのみやが埋没しないよう、いろんな(要素の)仕掛けを先取りしてやっていきましょうとの趣旨でした。

いつも栃木は、他県の事例が出たとたんに、まねをして急いで取組んで注目の機会を失ったり、ある意味大損しています。
こんな状況では、若者が都市に魅力が持てることはありません。

交通のことしかり、その他にもいろんなことを改善していく必要があります。
今までと同じような、従来の土木的発想で整備したらおしまい というのではなく、それを活用して持続可能な仕組み(サスティナブル構造)を創り、運用していくことが重要です。
構造物単体をつくるのではなく、それぞれのハード的資源をいかにネットワーク化、システム化していけるか。


今までは、そのものを単体で考えてつくったらおしまい、というような感じでした。
しかし、都市や人々の生活の場を創造していくことについては、つくったらおしまいでは無いのです。
先を見据えた都市システム、都市空間の創造をしていく必要があります。

ランドスケープ的な発想で、ヒューマンスケールの心地よい空間づくりも重要な要素のひとつであると考えます。その観点が大都市部と比べると抜けています。

栃木県民、宇都宮市民がいかに意識を変えることが出来るか?

今後の動きが楽しみです。