2011年5月19日木曜日

園地空間の計画と設計 と 道路設計の違い

地方では、まだまだ園地空間の計画および設計と道路設計などの一般土木設計においていろんな意味でひとくくりにされがちです。

業務の進め方においても、道路詳細設計の進め方と園地空間の計画や設計とではペースも方法も異なってきます。

【方向性が決まれば、一定のスピードでこなすことができるのが道路詳細設計】
道路詳細設計の場合、関係する機関の調整(上下水道、電気などの調整や、交差点協議などの警察協議)が決まれば、固定された考え方や方式で設計の業務を遂行することが可能な分野です。
比較的、スケジュールどおりにこなすことが可能な業種です。 パターンに当てはめていくので、測量設計の会社向きです。

【ひとつひとつの難題をクリアーしつつ、多分野の調整や考え方を盛り込まなくてはいけないのが園地空間計画や設計】
技術論だけでは片付けることが難しく、そのほかに風景のこと、利用者のこと、植物などの生態のことなど多分野にわたり考えていかなくてはならなく、苦労が多い分野です。業務の進行についてもパターン化されているようでも、進めると問題点がいろいろと出てきたりし、調整に手間取ったり、調整が進まないと業務が停滞してしまうこともしばしばあります。柔軟に対応しなくてはいけない業種でもあります。
測量設計の考え方だけでなく、社会のことなど広く捉えながら行わなくてはいけないので、創造力を使います。 (計画と実施の双方の頭脳を使います。)


上記の2つを比べると同じようでも、業務の進め方が大分異なっているのがわかります。
また、 実施設計の考え方と計画設計の考え方や使われる頭脳分野も異なってきます。


違う分野の方々同士が同じ土俵で仕事をするためには、双方のことを理解しながらやっていくことが円滑に仕事を進める為の鍵となります。