2011年5月11日水曜日

公園や屋外空間の風景づくり

公園をはじめとする屋外空間(の設計)は、平面計画だけではつくりあげることが出来ない、立体的でもあり、情緒や人々の生活まで様々な要素があります。

その中でも、「風景の計画」は公園や屋外空間を設計する人間としては切り離せない要素となっています。

ある事例として、大学の設計課題や業務の設計のフィールドにおいて、与えられた敷地で完結させてしまうことがありますが、地域の空間づくりでは外部要素を取り込むことも、その中の空間づくりには欠かせない重要な要素となっています。
(ランドスケープの技法で、様々な景色をつくる手法があります。)

最近は、防犯面の解釈を過度になりすぎて、のっぺらぼうなフラットな公園があります。
街区公園レベルのフラットな敷地であれば、状況によっては仕方ないかもしれませんが、近隣公園以上の公園においては、せっかくの広々空間にフラットな平面的な空間では、せっかくの屋外空間の魅力度が半減してしまいます。
魅力度を保ちつつも、防犯面も考慮していくことに挑戦することが、空間を設計する技術者に必要なことです。

景色をつくるということは、公園内部の立体的な空間とそこから見ることが出来る外部空間の風景(借景など)をうまく取り込み、その土地の屋外空間をデザインすることであります。


土木的な、技術論だけでは、つくりあげることは難しく、
情緒や居心地の良い空間をつくることが、ランドスケープ、都市空間の設計の使命でもあります。

「写真を撮っても、様になる空間をつくりあげること」 もひとつのキーワードです。