2011年5月1日日曜日

東日本大震災 復興へ動きと取り残されているもの

東日本大震災において、被害にあわれた方々のことを思うと非常に心が痛みます。また、適切な行動や声掛けができていないことに関しては反省すべきところがたくさんございます。

復興へのムードが非常に広まっており、日常の生活が行われているところも一部あります。しかし、今回の災害における被害は甚大であり、遠慮がちな人が多い東北人は我慢を強いらているのも事実であります。


仙台駅(4/30 9:00ごろ) 鉄道の機能は暫定的に回復しているが、地震のつめあとが多く残っている。

【ハード面で言えば】
駅周辺のビル群は、立ち入り禁止のところもあり。
東北自動車道は、機能が完全に回復とまではいっていない。(暫定的に段差をすりつけている。道路の縦断勾配が震災前と比べなめらかさがなく、波を打っている感じです。)
東北新幹線は、普段より本数も少なく、徐行区間もありプラスαの時間として最長1時間ほど余計にかかる状況。


【被災地の現状】:報道では、いいところや華があるところ、一部しか伝えられていないのが現状。
東北で、被災にあわれた方々を支援する活動をされている方にお話しする機会があり、わかったことがございます。話せば話しきれないほど多くあり、複雑でもありますが、ポイントでお伝えできることとしては、

・ 被災地域によって、被災支援の格差がある。
・ 支援物資のミスマッチがある。(適切な配分、量と質の問題がある)
⇒ 足りている物資と、足りていない物資のアンバランス
・ 精神衛生的な問題が山積みである。気持ちのケアが必要。

支援の全てを平等に配分する、実行することに対して いろんな障壁がまだまだあります。

【設計を生業にしている技術者として】
日常の生活では、何らかの形で支援活動は可能でありますが、
では、専門的に空間設計をやっているものの立場として何ができるかを考えると

日常の生活へできるだけ戻してあげられるような空間を提供すること。情報発信をしていくこと。であろうかと思います。

仙台市の榴岡公園(つつじがおかこうえん) 昔ながらの遊具が健在で子供たちが遊んでいます。

しだれ桜が咲いています。華もありと震災にも負けないというあらわれでしょう。

被災にあわれた子供たちは、遊びたい。しかし周りの状況が許さないことを察知し、思いっきり遊べない。

関係する業界の中では、子供たちへの支援として遊び場を提供してあげたりする動きもあります。

普段の生活で何ができるか、仕事を通じて何ができるか、を今一度考えるときであります。


栃木県も被災にあったところもありますが、北関東に立地し東北の玄関口、中継基地としての役割もあることかと思います。

被災地向けの支援の活動。栃木県の立地からできること。県内の被災の復興はもちろんのこと東北・東関東の復興へ向けて出来ることを少しでもやっていくことが必要です。