2011年12月15日木曜日

空間を設計する場合、動線計画は大切な要素のひとつです。

公園や外構空間の設計で、大小にかかわらず考えなくてはいけないのが動線計画。

面の設計は、単純に構造物や施設を配置するのが計画というわけではありません。
人がどのように動くか、どのように動かしてその場の空間を楽しませることが出来るかなどを考えるのが動線計画であります。


考え方の例として

【エントランス等の広場の計画の場合】
この空間で何をさせたいか、何をやりたいかでも動線の計画は変わってきます。
広く空間を確保しなくてはいけないことと、動線の交錯するところ、しないところを整理する必要があります。 賑わいの空間にしたいのか、単純に人を通行させるだけの空間にしたいのかでも違いが生まれます。
直接的には関係しないことに見えますが、地域のなかで、その空間がどのような位置づけとなるのかも検討材料のひとつとなります。
空間を考えるという面では建築デザインの分野とも共通するところがあります。


【公園などの遊びの空間の場合】
子供たちの動きは、大人が考えているような単純なものではありません。細かくちょこちょこ動いたり、突然走り出したり...。
遊具の配置についても、単純に安全領域を確保して配置すればいいというものでもありません。
どのように、遊ぶのかまでも考えていく必要がある。
(安全領域についても、重複できるものと出来ないものがあります。)

配置するだけだから簡単じゃん。という人がいますが、そんな単純でもありません。
安全で楽しい遊びの空間をつくるには、遊びの特性を考慮して、動線計画や配置計画を行う必要があるのです。


理屈はわかっていても、この考えを形にしていくのは経験が必要です。
通常の土木設計や機械設計とは違い、機能面だけを追い求めるのではなく、空間を扱う分、憩いの空間を創出する目的もあることから、考えるツボが一般のものと異なるのが公園や外構などの空間設計なのです。