2011年12月11日日曜日

公園の空間づくり

【地形の変化を楽しむことが出来る公園づくりをもう一度みなおそう】

ラウンディングのある公園や高い丘のある公園は、普段フラットなところに住んでいる子供たちにとっては、面白みのある空間でもあり、上り下りのかけっこの出来る身体を鍛える、育む空間となりえます。
防犯の意味合いだけで、フラットな公園(地形の変化の無い公園)がつくられ、無表情な公園となりがちなのが、残念でなりません。
そして防犯面を考えるのであれば、フラットな地形でなくとも死角をつくらないことも可能でしょう。

せっかく公園をつくるのなら、面白い地形の変化や風景の変化が感じられる公園の方が、公園にいて楽しいはずですよね。
子供の目線からすれば、いろんな見え方の変化がある公園空間の方が楽しく遊ぶことができます。
公園で子供を見ていてもそうです。山や丘があれば登って普段 目にしない高いところから周りを眺めます。高いところから周辺を俯瞰(ふかん)することは、こどもに感動を与え、心身の成長にも寄与していることに繋がっていると感じます。

地域によって、フラットな公園の方がいい、地形の変化のある公園の方がいいといろんな考えが在るかと思います。ですから、全ての公園がフラットである必要はありません。地域の状況に応じて考え方(フラットにするべきか、そうでないべきか)を使い分けるべきです。


公園づくりに求めるもの...

それは、「あんぜん、あんしん」 の他に、公園空間の「たのしさ」 をもっと大切にできないかと思います。

面のみで面白い変化をもたらしても、縦断で(地形の高さ)の変化があるとないのでは、空間の面白さがだいぶ異なってきます。面のみの楽しさだけでは限界もあります。

せっかく公園をつくるのであれば、楽しいみんながたのしく、憩える公園をつくりましょうよ。