2012年3月15日木曜日

既往の都市空間、公園空間に学ぶこと

栃木などの北関東から都心方面をみると、東京都の公園は日本においても先進的な事例でもあり、地方で空間の設計を行う身としては、講習会等で都心方面へ、あるいは他地域へ出かけるときに公園空間や建築物、土木構造物などを観察し、知識の蓄積、空間の把握、事例の観察などを行うことを習慣づけることが求められます。
(地方にいる技術者は、地域のことを考える傍ら、先進的なモノゴトをみる、知ることも同時並行でこなさなければなりません。)

新しい格好いい外構空間の他に、昔つくられた公園の中においても、公園などの公共空間づくりの基本となるものが見え隠れしております。
空間の構成の仕方や、樹木の植え方、風景のつくり方、賑わい空間の配置の仕方 などなど。

地方の公園と比較すると、都市内の公園空間は異なる部分、要素も多々ありますが、基本形は学んでおくべきことです。


【実際に見るポイントとして:代々木公園では 観察の(例)として】

(見方としての例) ビスタが利いているとはどういうことなのだろう。と考える



(見方としての例) 平面で考えた植栽計画を立体でみるとどうなのだろう。と考える

(見方としての例) この季節に咲く花は何だろう。と考える

だとか、ただ単に見てまわるだけでなく、考えながらも実際のものを見ていくことが知識を身につけるうえでも大切です。




空間の設計の仕事をする上で、または登録ランドスケープアーキテクトの資格試験を受けるにあたってもいえることですが、
文献ではわかっていることでも、実際の状況を知らないと、知識としては完全ではなく、スケール感もつかみにくかったりします。
その場の臨場感を肌で感じて、そして知識を身につける。そして季節感も感じる。

開花状況 (3/13)
感性の部分と、理論の部分を同時に操る。
(空間の設計、空間のデザインをする上では、このことはとても大切。)
空間のデザインをするものとして、そのことを設計へ活かすことが求められています。


外へ出向く機会に、いろんなものを観察して知ることは、都市をつくる仕事、地域をつくる仕事、公園などの憩いの空間をつくる仕事においては基本のひとつであります。

いろんなものを知らないと(知識の引き出しを多くしないと)、教えられそうで教えられない。
足でいろいろ稼いだ経験がものをいうときがあります。
実際に肌で感じで学んだものは、忘れることはほとんどありません。それは、五感を使って覚えることも起因しているものだと思います。
頭脳だけで覚えたものは、形で覚えるよりも言葉で考えたことに近いので、相関関係が理解できず(わからず)に忘れやすい傾向があります。

いろんなものをみて学ぶことはとても大切ですから、実際に足を運んでみて、肌で感じ取って観察して、考えることと実践へ結ぶ付けることをしてみましょう。
(若いうちに沢山の経験を積んだほうが、将来の躍動につながることは間違いないことでしょう。年齢を重ねるにつれ、なかなか出来なくなることもおおくなるものですから...)