2011年6月6日月曜日

公園遊具の計画で気をつかって欲しいこと

街区公園や近隣公園などには、ほとんどのケースであらゆる遊具が置かれています。

これらの公園の計画をするにあたり、子供たちの遊び場のひとつのアイテムともいえる遊具において、遊具のカタログから単純に必要な規模のものをチョイスするだけでは公園のコンセプトへの反映がされません。

公園といえども、自然的な公園から都市的な公園まで様々あるわけで、それらの公園に同等規模の同じ遊具を置けばいいかというとそうではないのです。

公園を設計する技術者として大切にしたいものは、子供たちの安心、安全はもちろんのこと、その場の景色や公園外空間の借景にあたる部分にまで、子供たちの創造性をかき立てるような創意工夫が欲しいところです。

例えば、自然をモチーフにした公園であれば、木や草花などをモチーフにした形態の遊具を選定することや、都市的なイメージの公園であれば、カラフルな遊具を選定するなど、設計者はその公園の設計意図に沿わせることに少しだけ気を使うことで、公園空間はだいぶ変わってきます。

遊具を設置する公園を設計するのなら、遊具の安全設置基準に則り、安全領域や落下高さなどの技術的な安全確保の面と、公園の景色のひとつともなりうる造形物であることの両面に配慮して欲しいものです。



公園園地ならびに公園の遊具の計画、設計をするにあたり、機能と景色の創造の両面に配慮することが、公園の陳腐さを防ぐ意味合いでも、公園を設計する技術者、公園を計画する行政側にも気を使って欲しいことであります。

公園などの園地空間は、機能のほかにその土地の風景をつくることも大切な要素のひとつなのですから。