2012年2月26日日曜日

感性を磨くこと、知性を育むこと

空間のデザインをしていくこと、空間を設計していくことで必要な要素として、通常の造園的技術、土木的技術、建築的技術のほかに  ものを観察するこころ、もの・ことから様々なことを読み取る感性、いろんなことに疑問や考えることをしていくうえでの知性 の分野が必要であります。


どうしても、標準形態に押し込めて行った方が、理由付けがしやすい、技術的な基準や技術的な法律に当てはめていった方が仕事をしやすいのは言うまでもありま せんが、それで全てがいいかというと、現状維持状態、あるいは時代が進むことから見れば後退状態 と見られあまり建設的でないかもしれません。
その本質を知っていて、あえて標準的なものを使わざるをえないのでしたらまだ良いかと思いますが、標準図ありきでどうしてそうなのかを考えないで使用してしまうのでは、ものをみる力が育むこと、本質をみることに対しての支障のひとつとなってしまいます。


どのような設計の分野においても、技術的なことを知ること、活用することと 新たなもの・ことへ向かって日々の積みあげを行うことはとても大切なことでありまして、年齢関係なく現役で働く技術者の使命でもあります。

そして、純粋な設計を行っていく上では、法律のことだけでなく、そのものの本質、法律の先にあるものを見据えて仕事をしていかなくてはなりません。(「サキヨミ」の思考)
ベテランになればなるほど、経験や技術的なことが積み上がってきているはずですから、それらの経験や知識がいろんなところと次第にリンクしてくるのです。


それぞれ、現役で働いていく技術者としての使命を認識すること、そして後の世代に何を残すことが出来るかまで見据えて、設計の仕事をしていくことがこれからの地域を支える原動力、きっかけとなることでしょう。


【若手技術者の方々、この仕事を始めたばかりの技術者の方々へ】
考えか凝り固まらないうちにいろんなことを吸収することは自分の将来にとってきっと大きな糧となることでしょうから、日々の努力を惜しまないことを大切にしてください。
すぐに形にならなくても、きっと花が咲く時期がくるはずですから。
(これから先、空間をデザインしようと目指している学生、若者、現役技術者へのメッセージとして)