2012年1月23日月曜日

デザイン、アートの違い と 空間設計

「デザイン」 という言葉 と 「アート」 という言葉。

実は意味合いが異なります。

「アート」 といえば芸術の領域でもあり、形を表現する、自己表現することの世界が強いですが、
「デザイン」 という言葉は、同じ事を言っているようでも、発注者(クライアント)の要望に応じて方向性を指し示す、形を表現、実現させるといった ある意味芸術のみならず工学的な要素も含まれています。

(土木的)設計の観点からは同じように見られがちですが、上記の違いがあることを認識しておかなくてはなりません。
芸術的思考というものは軽視されがちですが、歴史に残っている史跡や建造物には機能や形のこだわりや当時の先端技術が詰まっており、時代が経つと文化的な資産として、まちづくりの資源としても活用できるものともなりえます。

設計において形を表現する事業に携わる場合や、公園や外構空間の設計に携わる技術者であれば、受注者、発注者にかかわらず、その点のことを把握しておくべきでしょう。



最初からレベルの高いことを考えすぎると何もてがつけられなくなる傾向もありますので、それぞれの技術者が、自分なりに考えていければいいかと思います。


地方で展開、実践している設計技術者レベルの底上げのためにも。