2010年10月8日金曜日

こどもの遊び場と公園


昭和の高度成長時代において、住宅地の中に児童公園(今でいう街区公園)が多く造られました。当時は、住宅地に住むこどもたちの遊び場を提供するという意味合いからも児童公園といいました。

当時の公園は、三種の神器といって、ブランコ、鉄棒、すべり台という標準的な遊具がどの公園にもありました。それから時代は進み、近年はすべり台やうんてい、のぼり棒などいろんな要素を組み合わせたコンビネーション遊具が置かれるようになっております。遊具については時代が進むごとにどんどん進化しておりますが、子供たちの走り回れる環境は昔と比べると減ってきているかなと感じます。また、こどもたちが思いっきり遊べるような空間も減りつつあります。


公園の中にあるちょっとした起伏や築山などは、子供たちの足腰を鍛えることに有効なツールの一つです。最近はフラットな公園が多くなり、少し面白みがなくなっている感じもします。自然の地形で五感をフルに使いながら遊べる公園もこどもたちの心身の成長にとってはいい影響をあたえるはずです。


現在世の中に求められているバリアフリーデザインとの両立を図ることが出来る、面白い公園ができないものか...。公園設計を行う者は日々考えなくてはいけないかもしれませんね。