2011年10月16日日曜日

マロニエ景観賞を見る(観る)

今年も、「マロニエ景観賞」という 栃木県内のまちの景観形成に寄与するもの の表彰 が行われました。同じく、建築についても表彰が行われています。

【景観についての表彰では】
景観に関するものとしては、昨年度は日光の「龍の街路灯」などが表彰されています。

日光の「龍」をモチーフにした街路灯です。東武日光駅の近くにあります。(2010秋撮影)

今年度は、身近なところの造園デザイン的な作品としては宇都宮の中心部「二荒山神社参道(女坂)」が表彰されています。


宇都宮二荒山神社参道(階段)左側:大谷石を使用した庭園的空間(2011.1撮影)

建築的なものに華がありがちなところに、外構や造園的な空間について「光」をあて表彰があることは、都市の魅力を増すことにもつながります。

まちの中には、歴史的な文化財、魅力的な建築の他に、公園やいこいの空間もあります。


「あらゆる人々に対し、過ごしていて心地よい空間」 を提供することに寄与する。
公園緑地、ランドスケープ分野の設計をする技術者においては、忘れずに心得ておくことのひとつでもあります。

使って喜ばれる空間づくり、景観的にも美しい空間づくりを考えていくことは、都市空間のデザインをする技術者にとって必要なこと。そして、設計技術的には、土木技術を応用しますが、建築的な、都市的な空間デザインの思考も忘れてもならないこと(技術と感性の持ち合わせ)です。

公園などの外構をデザインすることは、土木的な思考だけで設計しないことが鍵となり、空間デザイン的思考、創造的な思考がどのくらい発揮できるかで魅力的な空間になりうるか、そうでないかが決まってきます。

魅力的な空間整備の先進事例 や 風景を大切にする土地の成功事例 などを参考に、これからも魅力的な景観(空間)をつくっていく、改良していく仕事ができるよう、我々も空間設計に携わる技術者としては日々精進していかなくてはなりませんね。
(イ)


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マロニエ景観賞とは、
(以下、栃木県のホームページより)
「美しい景観づくり」の促進に資するため、都市景観の形成、歴史・文化の創造及び建築水準の向上等に寄与するものと認められる建築物並びに良好な景観を表彰しています。

栃木県ホームページ マロニエ建築・景観賞について
http://www.pref.tochigi.lg.jp/h10/maroniekenchikukeikanshou-h23.html