2010年11月17日水曜日

照明のはなし

今日は、生活の中で欠かせない照明についてお話したいと思います。
















日ごろから目にする、オフィスや自宅の部屋の天井についている照明

照明の明るさを示すものとして、ルクスという明るさを示す単位があります。
これは、天井(だけではないですが)から地面、床下への投影された光がどれだけ明るいかを示した指標となります。

しかし、ここで地面の明るさは明るい、数値的にルクスが大きいのになんだか暗く感じる。
その逆で、地面はさほど明るくなく、数値的にルクスが小さいのに明るく感じるという現象があります。
ここで大切なことは、明るさ感があるかどうかになります。

わかりやすく言いますと、同じ照明を設置しても、壁の色、家具の色によってその部屋や空間が暗く感じる、明るく感じるというものと同じような現象のことです。
単純に明るい光源を多く設置するだけでなく、少ない光源でも効率的に明るい感を出すことが照明デザイナーの腕のみせどころでもあり、省エネにもつながります。

公園や外構空間の設計においても、これらの考えを大いに用いる必要性がありそうです。

単純にルクスの数値を高くすることだけに惑わされることなく、光の当て方、配光の仕方でだいぶその空間を明るくすることができるかがこれからの時代の鍵です。

照明についても単純に照らせばいいというわけでない、非常に奥の深いものであります。