2011年8月30日火曜日

「デザイン」ということばのイメージ

日ごろから使われている「デザイン」という言葉。

デザイン = アート、創作、芸術 とおっしゃる方もいますが、実はちょっと違うこともいえます。

デザインという言葉は、「方向性を指し示す」という意味合いがあり、必ずしも個々の形のことだけを示すものではありません。

都市の計画、地域の計画、公園などの園地空間の計画などについては、機能とかたちをどう組み合わせて環境を形成していくかというところのことをデザインといいます。

都市計画 を デザインで言い換えれば 「都市デザイン・アーバンデザイン」
地域計画 を デザインで言い換えれば 「地域デザイン・農山村デザイン」
園地計画 を デザインで言い換えれば 「空間デザイン」

上記をひっくるめたデザインは、日本ではきちんとした形で確立はされていませんが、欧米では「ランドスケープ・デザイン」と言って、それぞれの建築・土木・都市計画の分野の調整役、束ねる役として、 ランドスケープアーキテクト の地位が確立されているようです。
日本だと、公園や外構空間の限られた敷地の計画をする技術者と認識されがちですが...。

都市やまちを形成する上では、土木的なこと、建築的なこと、都市計画的なことの建設系の他に、地域文化のこと、自然のこと、生活のこと、経済活動のことなどが、複雑に絡み合って形成されています。

デザインとは、ものの形のことだけでなく、機能やいろんな分野のことをひっくるめてプランニングすることを言います。