2011年8月31日水曜日

公園の設計は土木か?建築か?

一般的に公園の設計(街区公園などの都市公園)については、公共の場合は土木工事の中の公園工事の部類に入ります。

図面の書き方や数量計算、工事費算出の積算は土木ベースとなっています。
工事費の積算の場合は、通常の土木系積算基準+造園系の積算基準を用いて算出されるのが一般的であります。

公園の設計の場合は造園的手法に基づき設計されることから、土木的手法範囲の枠外のことも多くあります。
その場合は、工事費算出などについては「造園修景積算マニュアル、各地域で制定されている公園緑地積算歩掛り」などの、公園緑地、造園系の積算基準により、植栽や修景物などの特殊なもの、意匠的なものの積算を行います。

空間の設計の場合は、考え方としては土木の技術を用いることも多くありますが、明らかに違うのは線で捉える設計でなく、面や立体で考える設計となり、空間創造的には建築的思考、発想も必要な
分野であります。

設計図等の作図方法は土木でも、発想、創造の部分(中身の考え方)では建築的なことも。

土木と建築とのあいのこ(掛け合わせ)が造園などの空間設計の分野となります。